新潟市から南東方向、車で約40分ほどに、「白鳥の渡来地」として全国的に有名な瓢湖(ひょうこ)が有ります。
地元の方が、日本で初めて野生の白鳥の餌付けに成功したことでも注目を浴びた湖です。
今では天然記念物に指定され、平成20年にはラムサール条約登録湿地となりました。
毎年10月半ばくらいに白鳥の第一陣がシベリアから飛んできて、3月下旬まで新潟平野のあちこちでも白鳥が見られるようになります。
シベリアからV字型編成で飛んで来るその姿を見ると、「あー冬が来る!」と感動したり、また一種憂鬱にもなったります。
11月下旬頃のピーク時には瓢湖で5,000羽を超えるとの事。
毎日午前9時・11時・午後3時の一日3回餌付けが行われていて、クークーと独特な鳴き声で餌を求めて来るところが野生とは思えないかわいらしさが有ります。
なんとつぶらな瞳なのか!
100円で専用の餌を買えば餌やりも体験できるので、集まった時にはご覧の通り。
白鳥よりもカモ密度が高いのですが、一斉に餌をめがけ集まる時はなかなかの迫力。
本当に優雅な白鳥と一緒に群がるカモがとても面白くて魅力的なのです。
私は幼少のころから見慣れてはいますが、天気が良ければ雄大な雪景色の中で、ひと時のシベリアをも思わせる体験が出来ます。
時に心洗われる気持ちになります。
関東圏からの方へは特にこの時期のお勧めスポットかもしれません。
周辺には月岡、出湯、咲花…と温泉も豊富ですし。
温泉に浸りながら物思いにふける…冬の新潟は心に染み入ります。
瓢湖にはお土産コーナーもあって、地場物産の他、コメや地元の食材が調達できます。
もしも玄関先にポッポ焼きが有れば是非に食べましょう。
新潟県人にはおなじみですが、下越地方の冬の「B級」お菓子の代名詞ですので…。
温かいうちが勝負です。
以上、地元人いからしの…冬の新潟観光ガイドでした。
北陸よりももっと身近ですっげ雄大な新潟へ来いってば!(笑)
白鳥の滑空は冬の新潟によく会います。湖面への着陸はとても美しい!