社長ブログ

長引いた停電と相次ぐ立ち往生

12月の大雪 秋葉区古民家にて

佐渡市では大雪や強風の影響で一部の地域で停電が続いていましたが、復旧作業の結果、27日未明、9日ぶりにすべて復旧しました。
(NHK NIIGATA NEWS WEB)から

https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20221227/1030023798.html

今月17日頃から主に北日本で大荒れとなり、特に新潟県では雪による自動車の立ち往生や倒木などによる停電が相次いで発生しました。

写真は降り始めの18日に古民家で撮影したものです。

渋滞による立ち往生は今回主に国道などの下道と、高速道路含め長時間にわたり発生しています。

幹線としてもこの様な下道で大規模な渋滞は以前福井県でもありましたが、今回は一気に積もった積雪により抜け道もふさがれてしまい、どうにも動かなくなってしまった事も原因と思います。

なんと新潟市の中央区周辺でも夕方の帰宅時に普段は20分の道のりで6時間以上かかったともお聞きしました。

この様な都市部で交通がマヒしたのは過去あまり覚えが有りません。

以前の長時間立ち往生の教訓から高速道路は早めに封鎖した事も一員とも考えられますが、毎年繰り返されるこの様な渋滞は緩和するどころかその規模が拡大しています。

二年前の関越自動車道で31時間もの立ち往生を経験した私は、現在多少の信号待ちでも緊張を強いられる事が有りこれを一種のトラウマと言うのかもしれません。

高速道路や峠を越えるような国道では抜け道がありません。
あってもそれこそ深い積雪にはまってしまい身動きすら出来なくなってしまいます。

今回は県内で雪に埋まってしまった乗用車の中で一酸化炭素中毒により亡くなられた方もおられます。

本当にあってはならない悲しい事故、心よりご冥福をお祈り致します。

今後は停電や立ち往生を甘くみる事は出来ません。
少なくとも食料や水、冬季は毛布など、もしガソリンや電力が無くなってもしのげるような工夫が雪国では重要です。

先の記事では停電による復旧で、今回佐渡市では9日もかかったと有ります。
この極寒期で1週間以上とか…山間部では孤立や高齢者も多かったと思います。

復旧に時間が掛かった理由は倒木による送電線の切断などで、しかも切断カ所にたどり着く事さえ難しい現場。

私達電気工事の立場では、普段でさえ山越えや林野を通線するだけでも大変な作業です。
そこに深い雪や天候も悪化していれば作業員の安全確保すら大きな課題になります。

9日間もかかった…かもしれませんが、9日間でよく復旧した…とも考えられます。

今後はこの様な気象が当たり前に起こる事を想定した準備、一般家屋でもBCPに該当する手順を踏まえる必要性が有ると感じます。

昨今の渋滞も長引く停電も人命に直結する事象が、事件事故にならない様にする事。
私達一人一人が自らの対策を行う必要性に迫られていると感じます。

今回、これら普及作業に私の知る会社関係者の方々が他県から駆けつけて下さっています。

県内の私達でさえ動けなかった中で、いざと言う時に移動すら命がけで駆けつけて下さったラインマンや救助の方々に深く頭が下がると同時に、毎年の様に発生する気象災害に今からでも出来る対策を改めて考えたいと思う次第です。

令和2年12月の関越自動車道渋滞

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