明日が最終日の東京モーターショーを見てきました。
元々スポーツカー好きも有りますが、自動車業界の急速な変化も興味津々でした。
世界のビッグメーカーのほぼすべてが見られるショーですので、会場の熱気は相当凄かったです。新潟のイベントであんなに人はいません。笑
なかでもスポーツカーは欲しい感情を抑えるのが大変なのですが、そんな中で注目して来たのはPHVと次世代の水素式燃料電池自動車です。
今回はトヨタ自動車のMIRAIの他、ホンダ自動車からも新型が発表されていて、その隣にはなんと小型のパッケージ型水素ステーションまで有りました。
水素式の特徴は充電ならぬガスチャージがガソリン並みに速い事。
バッテリー式は容量が増えるほど時間がかかります。
今後給水素ステーションがインフラとして各地に増えて行けば安心して乗れますし、自動車と言う水素発電所としても手にする事が出来るのですから、車としての概念まで変えて行くかもしれません。
しかしながら自動車業界の足元は、昨今の排気ガス偽装や、大規模リコール問題など、抱える問題も世界規模です。
また先月トヨタ自動車が発表した今後の長期計画の中で、その殆どを内燃機関を使わない、すなわち電気式自動車へ舵を切る報道が有りました。
このニュースは何気に普通に聞き流しそうな、今時のニュースとして流されましたが、しかし巨大な傘下構造である部品メーカーの、その殆どが業種変換を求められると言う一種残酷な、関係者にとってはあまりにもインパクトのある報道だったわけです。
事実今日、内燃機関に欠かせない世界的な部品メーカーの方が、「この先こうしたエンジンパーツは要らなくなって行くのでしょうけど…」とぽつり寂しそうに話されていました。
世界最大級の東京モーターショーですが、その先に見えて来るのは巨大変革。
テクノロジーは一瞬にして世の中を変える…です。
スマート社会とは、ITがもたらすと言っても過言ではありませんが、IOTによるすべてが情報で繋がる事で、今後電力ガスなどのエネルギーインフラやモノつくり工場などもすべてが繋がる社会です。
自動運転も既に完成の域にあって、あとは法律や保険など周辺の整備へ移っています。
ここにきて急速に変化しそうなテクノロジー社会ですが、先日体験したばかりのロボットpepperはそこに感情まで持ち合わせてくるのですから、もうSFとリアルは同時進行になっている現状を目の当たりにしている今が幕末の前夜なのでしょう。
テクノロジーは、既に人知の域を超えていると感じてしまうのは何気寂しい表現ですが、
全てが自動化しても運転の楽しさは無くさないで欲しいものです。
今日はそんな複雑な感想を持った東京モーターショーでした。
それにしても目の焦点が合わせにくいような、何とも表現しにくい…しかし赤い色であろう日産のコンセプトカー。
次世代のGT-Rを思わせるデザインにここは黒山の人だかりでしたが、なんとも言えないしのディテールは実物と映像の境目が解らないような錯覚に陥る不思議な様相でした。
スマホで撮ってもこんな感じなのですから!