NTTドコモとテレビ・ラジオ各社の スマホ向け放送局
いよいよ4月から株式会社mmbiによるスマートフォン向け放送局「NOTTV(ノティーヴイー)」が始まります。
「NOTTV」の受信に対応したスマートフォンもNTTドコモから予約受付が開始されました。機種は「AQUOS PHONE SH-06D」とタブレット端末「MEDIAS TAB N-06D」です。
以前にも触れましたが、NOTTVは、高品質な映像・コンテンツが提供される日本初となるスマートフォン、タブレット端末専用の放送局で、昨年7月(東北地方の一部は2012年3月末)で放送を終了した地上アナログ放送に使用していた周波数帯を利用する「V-High マルチメディア放送」の基幹放送事業者として、開局に向けたインフラの整備、番組編成など準備を進めていました。
「NOTTV」の特徴は、ワンセグ放送に対して、720×480(VGA+)と画面サイズが大型化し、また、1秒あたりのコマ数もワンセグの倍となって、ワンセグの約10倍となる高画質な映像を楽しむことができます。
また、ネットに繋がったスマートフォン、タブレット端末だからできる機能として、番組視聴と Twitter、Facebook など SNS と連携して視聴者同士のコミュニケーションを楽しむことができるのも特徴のひとつで、例えば、スポーツ中継やミュージックビデオ、ライブの生放送などを視聴しているときなどは、映像を見ながらファン同士の交流をリアルタイムで楽しめるようになるそうです。
そして、最大の特徴が、従来のテレビと同様の時間の流れで番組が放送される「リアルタイム型放送」と、電子書籍、動画、音楽、デジタルコンテンツなどが視聴者の好みに合わせて自動的に端末に保存され、いつでも楽しむことができるコンテンツ「蓄積型放送」を組み合わせた放送を展開するということで、例えば、気になるアーティストの新着ミュージックビデオや前日のニュースのダイジェストなどのコンテンツが時間を気にせずいつでも視聴できるのは忙しい人にとっては便利でしょう。
視聴専用アプリの操作性は簡単で、番組表や視聴可能な蓄積型放送のコンテンツへのアクセスもワンボタンで行うことができ、視聴可能なコンテンツは一覧から選択することができるので、膨大なコンテンツが魅力的であり、またこの新機種で表示された映像をフルスクリーン表示させても、ワンセグ視聴時に見られたような粗さがなく、またネットのストリーミング放送にありがちな”カクカク感”もなく、視聴中の SNS 連携も簡単でボタンひとつでタイムラインを表示し、投稿することが可能だそうです。またシンプルな操作で楽しみが体験できるのは、携帯端末として大きな魅力かと思いました。
チャンネル編成は「3チャンネル+蓄積型放送」という構成で、災害時の緊急放送への対応については特に重視されていて、緊急地震速報の放送や、災害時のニュース番組の拡大放送などの体制が準備され、通信ではなく放送である事を生かした「放送電波が届けば必ず視聴できる」が災害時の情報受信として大いに期待が持てると感じます。
地震が多い昨今…これは魅力です。
放送カバーエリアは、今年4月の時点では南関東、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、福岡、沖縄で、2012年度中には全国主要都市までカバーされるとのことです。
今までにない「NOTTV」は、月額420円。
開局が楽しみなサービスではないでしょうか!
(参考文献 読売新聞)