最近、スマートフォンのテレビCMなどで「IGZO(イグゾー)」という言葉を聞くことがあるのですが知っていますか?
これはシャープが開発した半導体技術で、この技術を用いた液晶ディスプレーは従来機と比べて高精細、省電力、さらにタッチパネルのセンサー感度も上げられるということで注目されている技術です。
IGZOは、通常はシリコン(Si)が使われる材料にインジウム(In)とガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)の酸化物(O)を利用した半導体で、それぞれの元素の頭文字を取って名付けられています。
シャープはIGZOを液晶ディスプレーに応用するため、これまで薄膜トランジスタ(TFT)の開発を続け、昨年春にIGZOを採用した液晶パネルの生産を三重県の亀山工場で始めると発表して世界で初めて実用化の道を切り開きました。
そのIGZO技術を導入した新液晶採用の新商品タブレットがこのたび登場し、また今年の2月には32型のディスプレーも売り出されるの事です。
ここで凄い技術…IGZOは、現在の主流半導体であるシリコンに比べて、電流の流れやすさを示す「電子移動度」が20〜50倍高く、さらに回路内で電流が漏れ出すことを指す「リーク電流」が極めて小さい。
この優れた特性のため、1950年代にIC(集積回路)が発明されてから使われてきたシリコンに取って代わる可能性もあり、各社とも研究や開発を進めているのだそうです。
半導体と言えばシリコン。
代名詞だったはずの半導体事態がとって変わる日がそう遠くない時期に来るのでしょうか。
消費電力が5分の1になれば電力使用量削減へ大きく貢献もします。
しかし凄い…。
高度で新しい技術は革命をもたらします。
世の中にイノベーションを起こす技術が、また日本を代表するメーカーから出たと言う事に、最近何かと窮屈な私たちにとってとても光栄で凄く明るい話題かと感じた次第です。
参考記事 毎日JPより。