当社YouTubeでの御伝えが先になりました。
日産のARIYAが北米市場において、teslaの充電規格 NACSを採用するとの報道が7月の中頃にありました。
EVで先行して来た私達日本の日産自動車がなぜ海外EVメーカーの充電規格を今さら採用するのか?と単純に疑問に思う方が多いのは事実として、私は先ずその理由を述べさせて頂いています。
おそらくですが、電気自動車に普段乗らなければこの様な記事が発表されたとしてもそれを意味する事が分かりにくいと思いましたので少しだけそのニュースの深堀をさせて頂きました。
ちなみにNACSとは(North America Charging Standard)の略で、簡単に言えば北米標準充電規格と意味します。
バッテリー100%EVをBEVと言いますが、実はその大きさは軽タイプ20kwhのサクラから90kwhクラスのARIYA、また100kwh超えを誇るEVも様々です。
問題はそこへ経路充電(SAや道の駅)する為のpowerと待ち時間が便利さの肝になります。
NACSにはスーパーチャージャーを利用できる最大な利点が有ります。
100kwh近いBEVでも最大250kwで充電がスタートし、約30分で十分な充電を確保出来るのです。
当社はYouTubeやSNSを通じて様々な角度からBEVの魅力について発信をしていますが、普段は自宅充電だけで全く問題ありませんのでご安心ください。
皆さんのスマホが朝起きて100%になっていればその日の電池切れをさほど気にされる事は無いのと同様です。
しかしBEVにおいて、数百㎞も遠路に移動する様な場合に必要な、「途中で急ぎ充電したい」と言うケースにおいては、この経路充電での超急速充電はとても有難いインフラになるわけです。
今回、ARIYAのNACS規格採用の意義はまさにそこにポイントが有ると私は考えています。
何度も言いますが、普段は自宅充電が基本です。
そして、はたして年に何回、途中で超急速充電が必要になるのか?もあります。
それはそれぞれの使い方になりますが、ガソリンの給油同様に短時間給電を気にされる方であれば、このNACSの採用と言うのはスーパーチャージャーを利用できる利点がとても大きい訳なのです。
以上、これは北米に限った発表です。
何故なら北米において高性能BEVはtesla motorsが先行してインフラも整備して来ました。
Teslaが他社と違う部分は、その高出力充電器網superchargerを既に1万機以上整備してきた点と思います。(日本ではおよそ400基以上)
そしてそれは今までの充電規格よりもかなり使いやすいと言う利点です。
日本の国内規格チャデモの標準がおよそ44kw前後ですので、約5倍速ですね。
もちろん250kwがずっと充電されるわけではありません。
TeslaのBMSと相まって、その出力は常に制御され、30分程で十分な充電量を得る事が出来る仕組みになっています。
また課金方法につきましても専用の課金カードやQRコードの必用は無く、充電口を差し込めばそのままクレジットカードでの決済が可能ですので簡単です。
これをplug in Chargeと言っています。
専用のカードやスマホも忘れていたとしても、自動車があれば充電は可能。
もちろん初回の登録時には手続きは必用ですが、初回のそれだけで済みます。
以上、まだまだ記述したい事もありますが少しお腹いっぱいになってしまいますね。
EVはこれからもどんどん進化して、便利な乗り物になって行くと考えていますが、私自身としては、屋根ソーラーで生まれたての電気だけで走る事が出来るマイカーは、今のところEVしか無い事が一番の魅力と感じているところです。
長くなってしまいました。
それでは皆さんまた、EVCHARGEPALでご一緒に!