年末年始にかけて寒気が入り新潟では思うような年越しが出来なかった方もおられたかもしれません。しかしまだ収まらないコロナ禍や毎年どこかで発生する大きな災害など考えた時、無事にこうして新年を迎えられる事の有難さを痛感せずにはいられません。
2021年を振り返った時、一昨年と同様にコロナ禍の影響が大きい一年でした。
当社も中々思う様に営業活動が出来ない中でしたが、もっと深刻な影響を受けておられるお客さまや業種がある事を考えた時、事業縮小や配置転換などその影響はもっと大きかったに違いありません。
また年明け早々に新しい変異株が急増しそうな気配もあって予断を許さぬ中ですが、今年こそは長かった深い霧も晴れて、多くの期待が叶う一年に成る様に祈ります。
昨年は世界中の脱炭素化において大きな節目となりました。
毎日の様に新聞やニュースでとり上げる内容は、極端に言えば化石燃料依存から明日にでも脱却しなければならない事を突き付けていて、これからは石油や石炭、ガスに頼って来た現代型経済社会は大きな転換期を迎える事になります。
一見聞こえは良い脱炭素化への、主に再エネへの移行においては、そう簡単に行かない事は容易に想像できます。
世界の多くの企業がその影響をまとも受けるこれからの10年は、主に化石エネルギーに頼って来たほぼすべての企業、私達の生活そのもの全てに変化を求めるものです。
企業の評価は決算書よりもSDGs考慮へ移行し、そしてこれは私達一人一人の生活の価値観を変えて行く事が大変重要な事態になって来るでしょう。
普段自動車に乗る前にも、そのエネルギーは何の由来なのか、また美味しい食事をとる前にその食卓に乗る食材にも意識を向ける事が必用です。
そんな大きなパラダイムシフト、価値観の激変を向かえる中で、当社が手掛けて来た再エネ設備とEV市場が大きく前進します。
ソーラー発電はFITから自家消費型へ移行し、その導入方法もPPA事業が一般化していて、家庭向けのPPA式ゼロ円ソーラーに参入する企業も増える見込みです。
そしてEV市場においては世界中の自動車メーカーが内燃機関車からEV車移行へ舵を切ります。
昨年度、当社はそのEV関連市場で前年の約二倍の業績を確保する事が出来ました。
この分野に参入しておよそ5年が経過しますが、その間に出会った方々との思いが結ばれた結果と思っています。
また今年当社はドローンパイロットを5名まで増やし対応して参ります。
今まで培った電波調査技術を生かしながら、新しい市場の要求にお応えできる準備を進めて参る所存です。
これはひとえに大きく変化する市場への対応と、それに必要とする電気技術習得に私たちエンジニアも一生懸命取り組んだ努力の結果と思っています。
社内の皆さんにも本当に感謝致します。
しかし今までが助走期間であったと思えるほどの市場拡大が今年はもっと進みますので、引き続き市場の変化を先々に掴みながら、お客様がより良い選択肢が実現出来る様に、私たちが習得した技術を提供して参りたいと思います。
いつの世も、新しい事を進めようとしたときは多くの不安を抱えるかと思います。
しかし難題と言われる出来事を科学技術はたくさん解決して来ました。
EVもきっとこの先に1回の充電で1000㎞以上の走行が可能になり、200kwhものバッテリー搭載車も夢では無いでしょうし、「昔は色々は苦労したなあ…」という未来が必ず訪れると思います。
私達は改めて柔軟な姿勢で新しい分野に取り組んで行く事で、どんな時代も切り開けるエンジニア集団として、「またあなたに来てもらいたい」と言って頂ける仕事に取り組んで参りたいと思います。
そんな当社を今年もご愛顧賜ります様何卒宜しくお願い致します。
令和4年1月5日
株式会社パルコミュニケーションズ
株式会社パルエナジーマネジメント
代表取締役社長 五十嵐修