今年もいよいよ春がめぐってきました。
明日は3月3日の雛祭り。
東京の今は快晴にてそれにふさわしい良い天気に恵まれています。
ただ、予想以上に花粉が飛散しているようで外に出るのが少し辛いかもしれません。
今年の新潟は平野部においては積雪がほとんど無く、たとえば除雪車が出動したのは近隣では一回もありませんでした。
昨年が一時的にひどい降り方をしたので今年はかなり助かりました。しかしそれをスタンバイしてくれている建設業の方々にとって、気まぐれな天候に戸惑いは隠せないとも思います。多くの人員と重機を持っているからです。
天候はとても気まぐれです…。
私たちにとっては良い天気が続けば、貢献出来る事は何と言っても太陽光発電所です。天気が良ければ確かな電力を供給します。
昨今増え続ける太陽光発電所には一部ネガティブな記事があったりします。
確かに一部構築方法に難がある施設も散見しますが、多くは素晴らしい発電所ですし私的にはきちんと未来を見据えた内容で報道してほしいものだと感じます。
たとえばその一つに電力買取制度のFIT価格の低下について価格が下がる度に「この業界の先が無い」などの内容になるのですが、あまりに偏った見方で残念になります。
昨年は九州での再生可能発電量が消費量の100%近くに、四国では100%以上に達した報道がありました。しかしこれらについて100%に達した事を称賛する報道もあれば、余った電力を他の地域などへ融通出来ずどこか「お荷物」的な趣旨の報道もありました。
そもそも再生可能エネルギーに向かうべき覚悟をしたのは東北大震災以降であったと思いますし、あれからわずか8年の日本でここまでの規模に到達出来たことは称賛に値すると思います。
この先に電気をいかに溜めて融通することが実現すれば、近い将来に再生可能エネルギーだけで賄える日もそう遠くない事が想像出来ると感じますし、初めは高価だったFITはその役目を十分に果たして来たと思います。
今週は東京ビックサイトでPV、再生可能エネルギーに関するイベントがありました。そこで感じたことは関連機器の性能向上です。
太陽光パネルの変換効率はセルや回路を見直す事でかなりの性能向上が図られていますし、その他機器の効率も格段の進歩です。
開発エンジニアに頭が下がります。
また最近はこのようなイベントに電気自動車も紐付いて来ていて、これはこれからの再生可能電力で繋がる社会としても当然の成り行きと思います。
EV1台で40kwhから100kwhと言う蓄電量は以前では考えられない規模ですし、今後はこうした小型エネルギープールが数万代規模で増えて行くのですからそれだけで大きな蓄電設備になります。
主に企業が宣言するRE100は、本来主導しなければならない政治の壁を乗り越えて、世界的にこの先の環境を含めた諸問題を解決していく指針になって行くでしょう。その意味が示すのは、まずは私たち消費者がそうした選択をする時代に移った事を意味します。
ちなみに当社は既に自社で賄う電力を遥かに超える発電を行っています。
この先はFITに頼らない安価で純粋な再生可能エネルギーをどうやって増やしていけるのかについて、今まで培った現場での経験と技術を基に引き続き行動して行くことを目指します。
最後にもう一度付け加えます。
FIT開始から約8年でここまで前進した事はとても大きな事実ではないでしょうか…。