皆さんはMVNOと言う言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
どちらかと言うと「格安のSIM」と言った方が身近なのかもしれません。
最近やたらに通信費用が安い、このSIM搭載のスマートフォンが売られています。
おそらく今まで利用して来た大手キャリアのスマホより維持費は半額以下になるケースも多いと思います。
しかも今まであまり耳にしない会社からの販売が殆どで、この格安と言われるSIMを販売しているのがMVNO(仮装移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator))と言います。
MVNOは自前では設備を持たず、他の事業者より通信回線と設備を借り受ける形でビジネスを行う事業者のことを言い、したがって大手キャリアから通信に係る設備は借り受けて運営できるので、帯域や通信容量に制限をかけながらでも、今までに無い安価なサービスを実現しています。
先日私が購入したSIMはIIJ(インターネットイニシアティブ)のSIMで、制限は3GBです。
LINEなどの必要性からSNS機能をもったSIM(通話無し電話番号付き)を選択しました。これですと月額費用は約千円ちょっと。
タブレットはSIMフリー対応のASUSのアンドロイドで約2万円ですが、機能は十分!
けっこうサクサク動きます。
一括購入なので契約に縛りが無く、月額約千円で十分なネット環境が得られるようになりました。
しかしながら不安な面も少々有ります。
SIMカードは1枚3,000円程で、タブレット同様に個別に購入し、自宅のネットからSIMの運営サイトに入り、自分で開通設定を行う必要が有るのです。
管理サイトのフォーマットにしたがって入力をしていけばOKで、比較的簡単ではありますがなれた人間でも約1時間程を要しました。
その後開通したSIMを新しいタブレットに自分で差し込み、そこで初めてデータ通信が可能に成りますが、ここで何かしらの「つまづき」があると、SIMが悪いのか、タブレットの不具合なのかの判別が難しいのです。
大手キャリアですと、購入はおおむねショップでしますので、優しい店員さんが開通後に優しく手ほどきまでしてくれますし、先ず困る事はないでしょう。
慣れないSIMの開通と、これも初めて手にするタブレットですので、トライする時はそれなりに集中出来る時間帯の確保をお勧め致します。
しかしながら一旦手にすると、今まで月額1万円近かった3Gタブレットですので、大幅に安く利用できる格安SIMは有り難い存在かと思います。
今こうしたSIMフリー用のスマホがかなり売れている様で、人気機種は売り切れが出ていました。
このことは今までのスマホをいきなり格安SIMへ切り替えるのではなく、2代目や3代目の保有者が増えているのではと思えます。
ここまで安くなれば、こうした複数使用も十分「あり」な訳です。
こうした安価なSIMの利用を通じて、今後あらゆるマシンに格納されていけば、M2M/IOTへの社会を一層加速して行くのは間違いないと思った、今回の体験で有りました。