社長ブログ

太陽光発電のコストを5分の1に、エネルギー変換効率40%への挑戦

 シャープは従来の2倍以上のエネルギー変換効率を発揮できる太陽電池の開発に成功し、2030年には発電コストを現在の5分の1に低減できる見通しだそうです。
 

 太陽光のエネルギーから電気を生み出すことが太陽電池の役割ですが、通常は1平方センチメートルの面積に当たる太陽光のエネルギーを100mW(ミリワット)と想定して、そこから得られる電力の大きさによって太陽電池のエネルギー変換効率を算出します。
 

 
 
 現在のところ実用レベルの太陽電池の変換効率は15〜20%程度にとどまっていて、つまりこれは1平方センチメートルの太陽電池から得られる電力は15〜20mWです。この変換効率を2倍にできれば、建物の屋根やメガソーラーに設置する太陽光パネルから得られる電力量も2倍になるわけです。
 

 

 シャープが開発に成功した新しい太陽電池は変換効率が37.7%で、まさに現在の2倍の性能を発揮出来ます。これは1センチ角のセル1枚から37.7mWの電力を作ることができ、研究レベルでは現時点で世界最高だそうです。
今後は実用化に向けて、移動体用の発電システムなどに適用していく予定との事。

 

 
 
 この太陽電池はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「革新的太陽光発電、技術研究開発」と呼ぶプロジェクトの中で開発されたもので、このプロジェクトでは2030年に太陽光発電のコストを1kWhあたり7円にすることが目標だそうです。
 
 
 
 
 現時点の太陽光発電のコストは、固定価格買取制度の単価が発電事業者の利益を含めて42円に設定されていることからもわかるように、1kWhあたり35円程度かかります。
これを火力発電(10円/kWh程度)よりも低いコストに抑えることができれば、現在よりも安い電気料金で太陽光による電力を利用できるようになる訳です。

 

 

 前回も書きましたが、今までも新しい技術はイノベーションを起こして世の中を一変させてきました。
省電力半導体や超高効率の太陽光パネルなど、膨大にエネルギーを消費する固定概念を根本的に変えてくれる技術を開発させようとしている事に、やっぱり日本の技術は凄いと感激した記事でした。
 
 
凄いぞエンジニア!

シャープが開発したエネルギー変換効率の高い太陽電池セル。 出典:シャープ

参考記事 [石田雅也,スマートジャパン]

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