東京タワー(333メートル)から東京スカイツリー(634メートル)への電波塔移転が、当初予定の来年1月から数か月ずれ込む見通しとなったと報道がありました。
その理由として、スカイツリーから電波を出した場合、想定以上の障害が発生する恐れが強く、対策に時間がかかる見込みとなったからです。
東京タワーからの電波を止めて、スカイツリーの新たな障害の全容を把握するべく調査の可能性もあって、そうなると混乱も予想されます。
スカイツリーのアンテナは東京タワーより200メートル以上高い位置にあって、ビル陰などによる受信障害は当初大幅に減少すると予想されていました。
しかし今年7月から実際にスカイツリーから試験電波を出して受信状態のサンプル調査を始めたところ、電波が強すぎることやアンテナの向きが原因で、全く映らない世帯が方角や地域に関係なく見つかった事が大きな原因との事です。
障害の全容把握のための電波試験には、東京タワーの電波を一旦止めて行う調査の可能性もあって、視聴者の多い昼間は避けて早朝などに試験を行う事も予想されます。
今回の電波塔の移設はアナログ放送と並行した地デジ化とは異なり一夜で行うために、それまでに現行と並行して難視聴世帯対策を完了する必要が出て来る訳ですが、実際は一つ一つを丹念に解決しなければ成らない地道な作業になるかと考えられます。
実はこれまでに電波塔を移設するなどと言う出来事は殆ど無かった事です。
しかも場所は東京のど真ん中。
関東全域をカバーする日本で最大のエリアです。
しかも短期間で集中的に対策しなければならないこれら事業は、地デジ化最後にして難易度の高いプロジェクトになるかもかもしれません。
私たちパルコミュニケーションはこれら事業におきましても、当社のラインマンスピリッツにのっとり最後まで地域に貢献してまいりたいと思います。
参考記事毎日JP
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