TITLE: 完璧ではないかもしれませんが…
AUTHOR: パルコミュニケーションズ
DATE: 09/05/2009 16:31:10
PRIMARY CATEGORY: 緊急地震速報
少し遅くなりましたが、8月25 日 06 時37 分頃、誤った緊急地震速報(警報)が出てしいました。
今回の誤報の原因は、千葉県南房総市にある「千葉三芳」の地震観測点から異常な振幅値のデータが送られてきたことによって、地震の規模を過大に見積もったためです。
異常なデータが送られた原因は、8月24日に実施したソフトウェア改修に不具合があったためと判明していますが、
「千葉三芳」の地震観測点は震度計の機能も有しており、今回はこの震度計機能についてのソフトウェア改修を業者により実施したとの事です。
この際、改修対象とはなっていない緊急地震速報処理についても業者により作業が行われ、その作業の結果ソフトウェアに不具合が生じ、振幅を過大に送るようになっていたというものです。
失敗にどんな理由があろうとも、誤報にはかわりありません。本来あってはいけないものと思います。
まして国民がパニックになりかねない一瞬の情報ですからそれは重要な信用問題になります。
本当に申し訳ないことと思います。
今回、多大にご迷惑をおかけしたは否めませんが、かと言ってこんな速報は必要無いという論調にならなかった事は、着実に緊急地震速報の有効性が利用する方々に受け入れられて来た証拠なのかとも、一連を通して感じた事でもあります。
前回のブログにも駿河湾沖の内容を記述させていただきましたが、これまで何度かこの速報を経験されて来たことによって、その有意義性を少しずつわかって頂けて来たものと感じています。
まだまだ完璧なシステムでは無いのかもしれませんが、かと言ってここまで構築された緊急地震速報システムを利用しない事の方が損失ではと私は思います。
まだ不完全であったとしても…たとえ一回でも生命、財産が危機から救われたのであったらそれは素晴らしい事ではないでしょうか。
当社もまた緊急地震速報システムに係る業者として、今回の事を重く受け止めながら今後も普及に努めてまいりますので、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。