社長ブログ

目標はスマートグリット社会の実現!

私たちは今、大きなエネルギー転換期に立っています。
スイッチを入れれば一瞬で点灯する明かり。
すぐに炊けるご飯も、部屋を暖めるファンヒーターもスイッチ一つ。
私たちはあまりにも電気にたよりきった生活をしてきました。
水も電気もガスも、私たちの生活の根底を担っているこれらインフラが、いつか底をついて私たちの前から無くなってしまったら…。
私たちは明日から、いや今からの生活をどうしたらいいのでしょうか?
多くの豊かさをつかんだはずだった私たちの生活は、実は相当に儚いものであると、今回の震災は教訓として残したはずです。

今のままではいつか取り返しのつかない事になってしまうリスクをずっと残したまま、言い換えれば私たちの子孫に放射能というゴミの処理を背負わせて生活を続けていかなければならない現実を、私たちはもう見ない振りは出来ません。
私たちは原子力発電という魔法のエネルギーからもう卒業しなければならないのです。
しかし現代の私たちに電気は必要不可欠なエネルギーです。
このジレンマを解決する一つの答えとして再生可能エネルギー(化石燃料を使わないクリーンエネルギー)への転換があります。
すべての電力を再生可能なクリーンエネルギーとする為には相当な時間がかかるかもしれませんが、しかし決めなければいつまでたっても達成出来ません。今必要なのは目標を立てて実行に移すこと。
そうする事で不可能と思われる技術が可能になって来ることは日本のお家芸ではなかったでしょうか?

しかしタイムリミットはあとわずか。
なぜか…エネルギー発生量が膨大に大きい石油資源がまだ利用できる時間内でなければ、自然エネルギーへの準備が間に合わなくなってしまいます。
再生可能な自然エネルギーとは風力や水力、太陽光発電などで、そのエネルギーは自然界に無尽蔵に存在しますが揺らぎもあります。
揺らぎは発電量の不安定さになって、それは電力の使用量を制限すると言うデメリットを生みます。しかしこの壁さえ乗り越えれば私たちは自然界から半永久的に利用できるエネルギーを手にする事が出来るのです。
今の私たちにとってこれが本当の夢のエネルギーなのです。
もともと私達の先祖は自然界の揺らぎの中で生活をしてきました。
スマートグリットとは次世代送電網を意味しますが、これら揺らぎに合わせエネルギーをITによってシフトする。
発電量が大きいときはバッテリーへ充電し、少ないときはそれを取り出して使う。
自然界にあわせた電気の利用を上手にコントロールする送電網がスマートグリッドです。
一般的には各家庭にある電力メーターへの通信技術が欠かせないものになります。
放送と通信の融合の次は電力と通信の融合。
発電量と消費量を上手にコントロール出来る社会を目指し私たちパルコミュニケーションズは、今までの電気通信技術を生かし、来るべき次世代送電網の構築に向けて取り組んで参ります。
私たち日本人の一般家庭に電灯が普及したのは昭和初期のころ。
まだ100年にも満たないのです。
私たちに今必要なのはもう一度本当に必要なものを見直す事なのかもしれません。

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