前回も御伝えした、時間帯によって変わる価格「ダイナミックプライシング(DP)」が買電市場に導入されて、その利用の仕方によっては電気代が下がるかもしれないこと。
全てのご家庭にそれが当てはまるのか、また1年を通じて経過を見なければ正式にはわかりませんが、しかし電力を貯める事が出来れば、その答えは一つになるかもしれません。
安い時間帯に「貯める」高い時にそれを「使う」と言う事が出来るからです。
家庭用の蓄電池はその価格もかなり下がって来たとは言えまだまだ高価です。しかし自動車を置き換えてEVにすることで、かなり大型の蓄電池を同時に手にする事が出来のですから、どうせ購入するならEVにした方が多少高額であったとしても結局はお得になると言う事ですね。
安い時間帯にEVに貯めて、V2Hがあれば高額な時間帯に使う事が出来る…。
と言う事で、DPがとても魅力的になる訳ですし、そしてなんと言ってもガソリン代がゼロになる事をお忘れなく…。
1kwhで10㎞近く走られるEVはガソリン換算でも破格に割安です。
でも「毎日自宅にEVがある訳では無い…」
そうおっしゃるお宅も多いかもしれません。
しかしこのDP市場が当たり前になれば、自宅の他職場でも出先でも、そのような電気の使い方が当たり前になるかもしれませんし、電池が大きく広がることで膨大な電力をキープする事が出来れば、発電と消費も安定にする事も可能になります。
あと、今後のキーワードは「負の価格」?
今、時間帯によって再エネで発電した沢山の余る電気が有ります。
市場ではその余る電気を膨大に捨てています。これを出力抑制と言っています。
それを捨てて居るので有れば、いっそ無料に、いやそれ以上に安くすると言う事??
確かにせっかく生まれたお日様電気が膨大に捨てられているので有れば、「タダでお裾分けしましょうね!」それでも捨てるなら「オマケ付けるから使って下さいな!」でしょうか…(笑)
あくまでこれは市場のインバランスを是正する、安定な売り買いを保つ仕組みが大きな目的と考えます。
しかし、そうする事で結果余った再エネ電力が有効に使われて、しかも思い切り安価な時間帯を利用する事が出来るかもしれない。
再エネ電気だけで過ごせる毎日…。
そんな世の中が、すぐそこまで来ているのかもしれません。