先週発売の経済週刊誌は衝撃な見出しでした。
その名も「脱炭素地獄」。
「緑が地球を覆い尽くそうとしている。主に欧州が仕掛けたグリーンディールに世界が呼応するように舵を切った。その内容は環境負荷低減の名目に、主要国が脱炭素ビジネスでしのぎを削る「グリーン経済戦争」だ。日本は米欧中の強者に太刀打ちが出来るのか…」 (週刊ダイヤモンド11/6号抜粋)
と言った内容です。
私達は長く、高密度のエネルギー資源として石油、石炭を享受し続けて来ました。
しかしその化石燃料と言われる資源を、省エネはしても制限なく?使い続けて来た為に、地球環境の、主に気象でその影響が顕著に出初めて、既に後戻りできないレベルまでその影響が進んでしまいました。
だからこそ、そこからの脱却としての脱炭素をこれからの主要なビジネスとして行く事が必用であると言う事です。
私達は経済活動をしなければそれこそ生きて行けない存在ですから、環境維持では無く改善をビジネスとして転換して行く事は必須です。
しかしこれはずっと以前から言われ続けて来た事で、日本だけでも毎日タンカー数隻分(データにも色々あります)の石油を利用して来たのですから、まさに遅きに記した気がします。
これは以前のブログにも記載しましたが、この高密度な化石燃料が正当に使えるうちに、未来永劫利用できる自然エネルギー、再生可能な資源への移行を成し遂げないとそれは今の産業を一旦リセットするか、次のエネルギーが見つかるまでの経済維持、生活が不可能になってしまいます。
地球資源をオールリサイクル可能な生活に切り替える必要性を誰もが気が付いていたはずですが、毎日の暮らしの中でそのマインドを維持して行くのは、実は大変な作業ですね。
世界中の企業は利益よりも脱炭素を図れるかどうかに、その存族が掛かっていると有ります。
これは企業の決算書の中に、「炭素排出総量の記載」が必要になるかもしれない事も意味するかもしれません。
既にガバナンスとして捉えている企業は多いですし…。
まさにイデオロギーのTOPに据え置かないと経済も世界も立ち行かない現状まで来てしまった感があります。
化石燃料依存を解消する事、それは地球全体で見れば天国に違いないと思います。
しかし現時点からの移行を考えて行く時に、その期間に大きな痛みも伴うかもしれない事、私達一人一人がその移行に常に意識する事への必要性が問われています。
背中に火がついているのに、「今日はどんな美味しい食事が出来るかな…」と考えている。
でも確かに地獄はイヤですね。
企業ももちろん個人も、先ずは背中の火を消して、何で貢献出来るかを先決に考える必要性を革めて思う今回の記事からでした。
週刊ダイヤモンド11/6号