自動車がコネクテッドされて思うこと(5Gへ期待される分野)
最近の自動車は初めから携帯網に接続出来るように設計された車種があり、簡単に言えばSIM内装自動車として、運転者の緊急時のサポート連絡や、GPSを利用した自動車位置情報の確認、遠隔監視や操作、セキュリティーへの対応、クラウドの利用、またエンターテーメント分野でも以前は地域ラジオ受信やCDが主体でしたが、既にネットラジオが主流に成りつつあります。
ご存知の通り、ネットはフルデジタルでいつでも好きな音楽を高音質でリクエストも可能ですし、最近ではYouTubeやNetflixなども視聴が出来る様になって来ています。映像系はもちろん停車中だけにはなりますが、良好な音響環境と共に、車内で素晴らしいくつろぎが提供されます。
自宅でゆっくりゆっくり大きな音響で楽しむことは中々出来ませんが、これからは自動車の中が最新なエンタメホールなのかも?と思わせてくれます。
さて、しかしまだ回線の速度などに不満も残ります。
移動体ですので場所によっては音が途切れたり、ナビの表示速度もが低下すると、急ぎ場所を確認したい時など困ることがあります。
またインターネットを利用する事に成れば、クラウド上の問題やセキュリティー上の疑念も払しょく出来ませんし、そこで万が一自動車がハッキングされてしまったら…それこそ大変な事態になってしまいます。
以前そんな実験を行った記事も有りました。
それにしても、これからのIOT社会は、こうした問題は自動車だけではありませんので、どんどん進んで行く事は間違いありません。今はまだ一部の自動車に留まっているコネクテッドカーではありますが、数年後には当たり前になると思いますし、そこをまかなうのが今盛んに報道されている携帯通信網含めたネットの5G化です。
5Gは4Gまでの通信方式より飛躍的に反応速度が向上し、電波で繋がっていると言う形式的な概念を感じなくなるでしょう。
その時、自動車は常に世界中の最新の情報を基に走行出来るようになりますので、全自動運転を含めて便利さ極まりの無い交通インフラ社会になると感じます。
たとえば手元のスマートフォンで、近くを走るシェアサービスカーを見つけて、「今ここに来て!」とポチッとすれば、運転者がいない自動運転の車がススッとやって来ることは既に夢物語ではありませんし、これこそ先に高齢過疎化で悩む地域にいち早く導入出来たら素晴らしいサービスになります。(運転者が居ないのはさびしい気もしますが…)
CASE(ケース)とは、C、コネクテッド繋がる、A、オート自動運転化、S、シェア共有、E、電動化を言いますが、これらは既に出来るところから同時進行が始まっていて、それら全てにおいて重要な部分を担うのが5Gの技術になる訳です。
5代目の携帯網(5G)への山はそれほど大きい要素をはらんでいますが、当社ではそれらを含む社会の実現へ向けて既に取り組んでおり、5G、ローカル5G利用に向けて貢献して参る所存です。
また特にそれに大きく依存するであろうEV、電気自動車分野におきましては、一般家庭向け充電器はもちろんのこと、中速、高速、超高速充電装置設置普及にも全力で取り組んで参ります。