私たちは普段当たり前の様に、明るさの保たれたお店、ショップで買い物などを楽しんでいます。
商店街やショッピングモール、郊外店や駅中などその様相は様々で、お気に入りのお店も多岐に沢山あるかと思いますが、その照明の有り方まで気にして見た事は有りますか?
建物の中であれば日中でも沢山点灯している照明は、実はお客様からの見られ方も意識して作られています。
もちろんただ単に明るいだけでも、視界さえ確保できれば視野は確認出来る訳ですので、基本は品物が確認できる最低限の照度(規定ルクス)が確保できれば良いと考えます。
たとえばコンビニエンスストアではかなりの明るさを出しているお店が多いのですが、実は、「人は明るい場所にひかれやすい性質が有る」からなのです。
夜間ドライブなどでコンビニを見つけた時にふっと入りたくなるのもそんな性質が作用しているのかもしれませんね。
これは集客まで視野にいれた設置方法のひとつですが、この様な照明は蛍光灯を外に向けて平行に設置する事が有効である事は言うまでも有りません。
事務所や会議室など主に机上面での作業が主体となる場所では文字や資料などがしっかりわかる明るさを確保すれば良い訳ですので主に蛍光灯など、広く均一に明るくが理想です。
そこに温かい色合いを持つ電球色などで設計すると落ち着いた雰囲気にはなっても、逆に眠気をも引き起こすなどその場所場所には相応した演出性が必要になってきます。
しかし現在はその両方の色温度を調整演出できる照明装置が普及していて、そこがLED照明の画期的なところでもあります。
さて話を基に戻しますが、実際のお店を良く目を凝らしてみるとディスプレイされている商品の魅力をいかに演出し照らしているのかが解ります。
またデザイン系店舗の場合はけっして全体を均一にでは無く、見せたい商品や強調したい部分をいかに演出するかに工夫されている事もわかります。
たとえばカーディーラーであれば新車の展示、アパレル店舗であれば季節もの新商品やウインドウのマネキン、ジュエリーなどはそのショーケースなど様々です。
また照明にはそのものの色味をいかに魅せるかも大きな課題になってきます。
照明には演色性と言う性能を示す数値Raがあり、これが100に近いほどお日様の光に近い色合いがさ出せるのです。
もちろん演色性だけが高くとも商品の見え方が良くなると言う事では無く、お店の見せ方や雰囲気などで調整しますが、正しい色彩を提案する時には重要な値になる訳です。
とまあ、長くなりましたがただ単に照明と言っても奥が深い事が解って頂けたでしょうか。
だからこそ、私たち照明コンサルタントの活躍する場所があると考え、今も日夜勉強の毎日であります(笑)
写真は渋谷、代官山界隈で見た美しい照明のお店です。
(掲載に特別な意図はございません)
今月も長野市の駅舎内の照明LED化のお手伝いが出来ました。
善光寺さま御開帳に急ぎ間に合う事が出来ました。
また現在大型流通施設や人気アパレルショップのウインドウ照明を設計提案させて頂いております。
ありがとうございます。
これからも皆様が当社に施工を依頼され満足して頂けるスピリッツを持った仕事を心がけて参る所存です。