社長ブログ

CEATEC JAPAN2012

今週、幕張メッセで開催されていたCEATEC JAPAN2012へ行って来ました。

このイベントは毎年開催される国内最大級の、主に大手家電メーカー、電子部品、通信関連のイベントです。 いえ… でした。
しかし今年の印象は、出店された会社数は多い物の、家電やオーディオなどの娯楽関連は大きくなりを潜め、全てがITへ繋がるスマートエネルギー(省エネの為の電力マネジメントシステム)が主体となった印象です。
たしか一昨年までは地デジ関連一色かの様な華やかな印象でした。
大手家電メーカーはひな壇に沢山の薄型TVを並べて、1インチでも大きさを競い、高解像度を売りとしたTVを展示していました。
しかし今ではそのブースは大きく縮小されて、スマートフォンを基軸とした自動車ントロールシステムやエネルギー管理システム(HEMS)など、様々なアプリによって可能になるイノベーションが主流になっています。
まさに大震災を境に市場への目的は大きく変わったと感じます。
たとえば大手自動車メーカーT社のブース(写真)では、ハイブリッド車などの電気自動車用大容量キャパシタ(蓄電池)からの家庭向け電力供給システムを提案しています。
いざという時に、大きな電力を蓄えられる電気自動車は無駄の少ない家庭向け蓄電池として効率的かつ有効な手段です。
少し前まで未来住宅のまだまだ特別なものと考えられて来たこれらのシステムは、国内電力供給の先が見えない中で必要ななテクノロジーとして浮上している訳です。
今、蓄電池は今までの概念を越えて未来の電力を支える大きなイノベーションを起こす製品と考えられています。

一家に一台よりも、一つの街に有効な蓄電池など考案されれば、蓄える事が苦手な電力を上手にコントロールして供給できる時代が現実なモノになる日が将来やって来るかもしれません。
しかもこういった最新テクノロジーに日本は強い。

なんだかんだ景気の悪い話が多い中で、でも確実に戦っているエンジニアのお陰で、こんな未来が現実に成りつつあるのではないでしょうか。
私は近未来のテクノロジーとイノベーションに大いに期待し、夢を持って帰って来た次第です。

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