年末にクリスマス寒波に見舞われた新潟では大雪も覚悟した年末年始でしたが、思いのほか穏やかなお正月になりました。
皆さんのところはいかがでしたでしょうか?
今年のお正月はいつもの年より家族や親戚、友人などとの絆を意識したのではと思います。
今もなお避難生活を余儀なくされ、家も家族も失って途方に暮れている方々がおられます。
「いつもの様に当たり前に会える幸せ」
私はこんなことを意識したお正月でありました。
被災された皆様にはあらためて謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
さて混迷を深める世界情勢と諸問題を抱える日本経済に追い打ちをかけた東日本大震災と原子力発電所の事故でした。
お先真っ暗なような報道ばかり見ていると気も滅入ってしまいますが、未来展望に期待が持てる話題って無いのか…?
私たちは常に不安にあおられているような気もしてきます。
しかし本当にそうなのでしょうか。
「見方を変えればそこに素晴らしいチャンスも埋まっているかもしれない!」
そう思わせてくれた番組が1日に放送されたNHKスペシャル「目指せ!日本復活」でした。
日本経済は平成に入り20年以上も混迷から抜け出せないでいます。
さらに、この1年は大震災と原発事故による「ニッポン」ブランドの失墜、超円高による輸出産業の苦境、多額の負債で財政出動がままならない国…といった逆風が吹き荒れて、閉塞感はかつてないレベルに達しています。
私たちはいったいどこに活路を見いだせばいいのか?
番組は、この難題に真っ向から挑む内容で、キーワードは『常識への挑戦』です。
「円高で仕事がなくなる」というのが常識。
しかし、円高を成長のチャンスに変える逆転の発想があった!
「日本はアジア勢に市場を奪われる」という常識。
しかし、他の追随を許さないニッポンを再建するアイディアが登場!
「日本の未来は経済成長にかかっている」という常識。
経済成長は必要ないという驚きの提言が!
以上のようなあらすじでしたが、2012年元日、世界の荒波の中で日本が力強く生き抜いてゆく方策を提示してくれるわくわくする内容でした。
まさに逆転の発想です。
たとえばエネルギー事情。
原子力も化石燃料もこの先永遠に使用できるエネルギーではありません。
この事が今の一番の閉塞感につながっています。
そこで番組で紹介されたのが、今や山林で問題になっている間伐材をペレットにして高いエネルギーを得られる資源に変えると言った地域の取り組み内容です。
今まで捨てていた木くずや放置されていた間伐材を工場で加工し、まるで石油を扱うような便利さでストーブなどの燃料にするプラント工場です。
今までもこの発想は有りましたが、震災によってクローズアップされています。
こうした地域単位でのエネルギー政策が可能になることで、石油で支配、拘束された世界経済からも独立出来るとの内容でした。
虚から実へ…昨日のようにある為に変わらなければならない事もある。
素晴らしいチャレンジかと思います。
私たちはいつも、この先はどうなるのか…と言う漠然とした不安を抱えています。
未来はいつも分からないものであるから不安であって当たり前なのですが、世界情勢が目まぐるしく変わる中でつい先々を悲観的に見てしまうのは人間としてもある意味必要な手段ではあります。
しかしながら意識は変えられます。
未来は相当明るいものであると思えば、全員でその方向に持っていけるはずです。
報道はたくさんの人が見ているので与える影響も大きいわけですが、今回のような番組をみていると、悲観的未来よりも楽しく明るい未来を創造出来てうれしくなりました。
今の現実は確かにつらいことが多く、悲観的に考える事も否めませんが、現実は受け入れながらも明るい未来を構築するために私たちは一生懸命働く民族なのだと願わずにいられません。
高度経済成長期のど真ん中で50年生きてきました(笑)
今から思えばあの頃は良かったなあと言う同年代の人は多いかもしれませんが、この50年だって危機的な状況、悲観的な材料はたくさんありました。
大切なのは一人一人が明るい未来を想像して創造していく事に他ならないのではと考えます。
念ずれば必ず花開く。
今は昨日までの様にあるために、変わらなければならない時を歩んでいるのだと思います。
誰一人、暗い未来にしたくて生きているわけではありません。
という風に考える事で、まったく楽しい一年になって行くように思えた番組でした。
ということで、今年も公私ともに明るくまい進して行く所存です。
今年も当社のスタッフ一同を今まで以上にご愛顧下さいますよう心よりお願い申し上げます。
参考資料 NHKオンラインより。
パルコミュニケーションズ いからし。